蓄電池や再エネ関連事業を手がける株式会社パワーエックスは、東京証券取引所への新規上場に向けて、普通株式の発行価格および売出価格を決定しました。また、需要に応じて追加的に株式を売り出す「オーバーアロットメント」による売出株式数もあわせて確定しています。具体的な1株あたりの価格や、発行・売出株式数の内訳は、同社が公表したPDF資料内で開示されています。
今回の決定により、公募増資と既存株主による売出を通じて調達される資金額が事実上固まり、上場時の時価総額の規模も見通せる段階になりました。オーバーアロットメントとは、投資家からの需要が強い場合に、主幹事証券会社が一時的に超過して売り出す枠のことで、株価の安定を図る目的があります。パワーエックスは2022年設立、資本金194億9,400万円と、スタートアップとしては比較的大型の資本を持ち、再生可能エネルギー分野で注目を集めてきました。
一方で、同社は本件が国内外を問わず投資勧誘を目的とするものではないと明確に示しており、投資判断は必ず「新株式発行並びに株式売出届出目論見書」(および訂正事項分)の確認を前提とするよう求めています。米国証券法上の制約にも触れ、米国での募集・販売は行わないと説明しています。上場後は、調達資金の使途や事業計画の進捗、再エネ市場の動向が、株価や企業価値に影響を与えるとみられ、エネルギー転換の担い手としての成長性に市場の視線が集まりそうです。
source: PR TIMES
