2025年4~9月に人材紹介プラットフォーム「circusAGENT」に掲載されたマーケティング・広報職3,748件を分析したところ、53.5%が「経験不問」、46.5%が「経験者のみ」の求人でした。想定年収の中央値は全体で525万円、紹介手数料率は平均28.1%で、「経験者」と「未経験者」の料率差は1.2ポイントにとどまりました。
業界別では、不動産・建築・土木業界で「経験不問」が72.2%、人材・BPO業界で60.1%と、ポテンシャル採用が主流です。一方、IT・Webサービス業界では「経験者のみ」が52.4%、広告・PR・マスコミ業界では48.4%となり、専門スキルを持つ即戦力の確保を重視しています。最終学歴では全体の37.4%が「大卒以上」を必須とし、メーカー(有形)で48.8%、人材・BPOで45.1%、IT・Webで44.6%と高い水準でした。
待遇面では、IT・Webサービス業界の想定年収中央値が600万円、メーカーが590万円と高く、流通・小売は400万円、広告・PR・マスコミは487万円と差が出ました。不動産・建築・土木では経験者640万円に対し未経験者405万円と、235万円の開きがあります。紹介手数料率は全体で28.1%、額にして147.5万円で、経験者29.2%、未経験者28.0%と差が小さく、営業職など親和性の高い職種からの転職者にも高い評価と投資意欲が向いていることがうかがえます。
企業が社内育成だけでなく外部人材のポテンシャル採用を強める中、マーケティング・広報職は幅広い職種からのキャリアチェンジ先として存在感を増しています。今後も同社は他職種データとの比較を進め、業界・職種ごとの採用トレンドの違いを継続的に検証するとしています。
source: PR TIMES
