ヤマハは2025年度のCDP評価で、「気候変動」と「水セキュリティ」の両分野において最高評価のAリスト企業に選ばれました。気候変動は3年連続で通算4回目、水セキュリティは初の選定です。CDPは企業に環境影響やリスク対応などの情報開示を求め、評価結果を公表する国際的な非営利団体で、2025年は2万2100社超が開示に参加したとされます。ヤマハは2050年までにバリューチェーンを含むカーボンニュートラル達成を掲げ、再生可能エネルギー導入を進めています。具体例として、2024年に掛川工場(静岡県掛川市)へ1.4MWの太陽光発電設備を導入しました。水資源では取水量削減と負荷低減を方針に、水使用量の管理・効率化や、管楽器のめっき・洗浄工程での工程廃水の再生利用を継続しています。今後は脱炭素と水資源保全の両面で、数値に基づく進捗管理と情報開示の充実が評価維持の焦点になりそうです。
