仏自動車部品大手ヴァレオは、クリストフ・ヴィラット氏が2026年1月1日付で日本・ASEAN地域のナショナルプレジデントに就任し、株式会社ヴァレオジャパンの代表取締役も務めることを明らかにしました。ヴィラット氏は、連結子会社である市光工業株式会社の代表取締役社長CEO職を継続し、3つの要職を兼任します。

今回の人事は、日本とASEANでの事業運営を一体的に指揮し、ヴァレオと市光工業のシナジーを高める狙いがあります。ヴァレオは電動化や自動運転支援(ADAS)、車内空間、ライティング技術に強みを持ち、2024年の売上高は215億ユーロ、従業員数は約10万9,600人、世界28カ国で155工場と46の研究開発拠点を展開しています。

市光工業は1903年創業の自動車用ランプ専門メーカーで、2017年にヴァレオ傘下入りしました。ヴィラット氏は2011年に市光工業の執行役員に就任し、2021年から社長として日本市場と自動車産業のビジネス文化に精通してきました。両社は、モビリティの電動化や自動運転の進展に合わせ、照明技術を軸に製品開発とグローバル展開の強化を進めています。

今後は、日本とASEANを一体市場と捉えた意思決定により、研究開発投資や顧客対応のスピード向上が見込まれる一方、人材や拠点の再配置が中長期的な課題となる可能性もあります。

source: PR TIMES

Share.