建築設計の久米設計(東京都江東区潮見)が設計した「愛知学院大学 末盛キャンパス歯学部臨床教育研究棟」(名古屋市)と「福井厚生病院」(福井市)の2施設が、第57回中部建築賞の一般部門に入選しました。対象2施設の延床面積は計2万1,573.74㎡(8,898.74㎡+12,675㎡)です。

末盛キャンパスの棟は、大学の建学の精神を地域との関わりに置き、公開空地として整備した「緑の丘」の広場を地域住民も利用できる場として計画しました。広場から2階へ導く動線や、吹抜周りに学習の居場所を配置することで、大学機能と地域が緩やかにつながる構成としています。地上6階・地下1階、2023年8月竣工です。

福井厚生病院は、2016年秋のコンペ選定から2022年4月の竣工まで約5年半をかけ、病院スタッフとの視察やワークセッションで要件を具体化したとしています。外来から病棟まで複数部門を限られた敷地に整理するため、角丸の箱を積層する形態を採用し、3層吹抜のプラザで採光・換気にも配慮しました。今後は、公開空地の運用や医療現場の使い勝手など、設計意図が利用実態として定着するかが注目点になります。

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