2025年上半期（4〜9月）の事務職求人は、未経験応募可が約9割、紹介手数料の中央値は13.9%、想定年収の中央値は360万円（経験者450万円・未経験者340万円）でした。データは人材紹介プラットフォーム「circusAGENT」に掲載された4,463件（6業界、推薦実績あり）を集計したものです。
未経験可は人材・BPOで95.9%、広告・PR・マスコミで94.8%と突出。一方、経験者を求める比率はコンサルで20.3%、サービスで17.0%でした。学歴は「学歴不問」38.8%と「高卒以上」41.6%が計8割。IT・Webやコンサルは学歴不問比率が高い一方、コンサルは大卒以上23.6%と全体11.9%を大きく上回りました。
年収中央値は不動産・建築・土木が380万円で最高、次いでコンサルとサービス（無形）が各375万円。経験有無の差は全体で110万円、特にIT・Webで157万円、コンサルで134万円と大きく、人材・BPOは36万円にとどまりました。
採用コストは紹介手数料の中央値が50.0万円、料率13.9%。広告・PR・マスコミ19.1%、コンサル16.0%がやや高め。経験者22.2%、未経験14.7%で料率差は7.5%にとどまり、相対的な「買い手市場」を示す材料とみられます。なお本集計はcircusAGENT掲載データに限定され、国内全市場を代表するものではありません。
今後は、AIで代替されやすい定型業務と、ITリテラシーや資格を要する専門サポート業務の二極化が進む可能性があります。企業は要件の明確化と未経験育成の設計、希少スキルへの相応対価が課題となり、求職者は数値管理・マルチタスクの実績や関連資格で選考優位を高めたいところです。
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source: PR TIMES