出光興産と三井化学は12月19日、千葉地区のエチレン製造設備を三井化学側の1基に集約することで最終合意しました。集約時期は2027年7月で、出光の千葉事業所における定期修理終了後に、出光側装置を停止します。両社は国内需要の減衰と中国を中心とする大型石油化学設備の増設で競争環境が厳しくなる中、生産を最適化して競争力を高める狙いです。集約後も、2010年設立の千葉ケミカル製造有限責任事業組合(CCM)が三井装置を共同運営し、原料は両社がCCMへ供給します。対象はエチレン、プロピレン、C4(ナフサ熱分解で副生する炭素数4の混合物)など全留分で、CCMのエチレン生産能力は年92万トン(出光37万トン、三井55万トン)です。今後は、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーを見据えた「次世代グリーンコンビナート」構築でも連携を強めるとしています。
source: PR TIMES
