商船三井と伊藤忠商事は2026年1月9日、運輸分野の脱炭素化に向け、環境属性証明書の活用で戦略的提携する覚書(MOU)を結びました。輸送サービス利用企業がScope3(サプライチェーン由来の間接排出)を減らす手段として、証明書の普及を共同で進めます。海運と空運が業界の枠を超えて連携する協業モデルは日本初だとしています(2026年1月時点、商船三井調べ)。両社はマーケティングや広報、営業で協働し、企業の削減ニーズに対応できる選択肢を広げます。あわせてユーザー企業として証明書を相互に売買し、商船三井は航空出張に伴う排出(Scope3カテゴリー6)削減を目的に伊藤忠が創出した「空」の証明書を購入、伊藤忠は海上輸送に伴う排出(同カテゴリー4)削減を目的に商船三井が創出した「海」の証明書を購入しました。取引はオランダ123Carbon社のプラットフォームを用い、証明書の発行から移転、保管、償却までを一元管理して追跡性と透明性を確保するといいます。今後は、商船三井の低炭素燃料や伊藤忠のSAF(持続可能な航空燃料)などの強みを組み合わせ、複雑で把握が難しいScope3削減の実務を支える仕組みづくりが焦点になりそうです。

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