売れるネット広告社グループ(東証グロース・9235)は、4年以内に連結売上高100億円と時価総額250億円の達成を目標とする中期成長戦略「Ureru100」のロードマップを示しました。足元では2025年7月期の売上高が15億6,7百万円(前年比207%)、売上総利益が9億1,9百万円(同198%)と上場来最高を更新しており、この成長をテコにさらなる拡大を図ります。
2026年7月期は、売上高18億8,0百万円(前年比120%)、売上総利益12億1,8百万円(同132%)、営業利益1,4百万円と、連結ベースで初の通期営業黒字化を見込む計画です。この予想には、今後実行予定の追加M&Aの効果は含まれておらず、既存事業のみを前提にした保守的な数字とされています。中核のD2C向けデジタルマーケティング支援事業は、2025年7月期第4四半期の売上高2億1,0百万円・営業利益4,3百万円と2四半期連続で黒字を確保し「黒字体質」に回復しつつあります。
同社は、「前年の自社売上と同規模クラスの企業を毎年買収する」という“同規模M&A”を成長エンジンに位置付け、2024年度売上7.5億円から2025年度15.6億円へと約2倍の伸長を実現。今後は2026年度30〜35億円、2027年度60〜70億円、2028年度120〜140億円の売上イメージを示し、このうち既存事業50〜60億円とM&A由来60〜80億円の構成を想定しています。
事業ポートフォリオでは、①D2C向けデジタルマーケティング支援、②グローバル情報通信(Wi-Fiレンタルなど)、③越境EC支援・自社D2C、④AIマーケティング支援・ビジュアルコミュニケーションDX・Web3を4つの柱と定義。TikTokライブコマースや越境ECでは、2026年7月期に売上1億3百万円(前年比3.3倍)を計画し、AIマーケティング支援は売上1,2百万円(同2.4倍)を見込みます。さらに、ビジュアルコミュニケーションDXとWeb3を合わせた新セグメントで、2026年7月期売上1億5,0百万円・営業利益3,0百万円と初年度からの黒字化を想定しています。
上場から2年で8社のM&A、3社のグループ会社新設、4つの新規事業、2社への出資、19社との提携を実行しており、D2C、通信、AI、Web3といった領域間でノウハウと顧客を共有できる体制を構築済みです。同社は2028年に売上高100億円に到達した際、当期純利益率5%、想定PER50倍を前提に時価総額250億円超を中期ターゲットとし、M&Aと新規事業の進捗次第で成長速度が左右されるとの見方も出そうです。
source: PR TIMES
