遊園地の営業後に貸し切って交流するイベント「夜の遊園地貸切り大合コン」が、2012年の開始以来の累計参加者数で5万人を超えました。運営する株式会社バームクーヘン(富山県富山市)によると、2025年は全国15県・16会場で計21回開催し、総動員は5万1200人でした。
イベントはアトラクション体験を通じて参加者が交流する体験型の出会い企画で、初開催は富山県魚津市のミラージュランドです。2023年以降に県外展開を本格化し、2025年はひらかたパーク(大阪)やルスツリゾート遊園地(北海道)などへ開催地域を拡大しました。大規模会場では富士急ハイランド(山梨)や西武園ゆうえんち(埼玉)などで各4,000人規模の開催が実績として示されています。
遊園地の閉園後時間を活用するため、施設側が課題としがちな夜間集客や冬場集客の補完策になり得る点も注目されています。夜の消費を伸ばす「ナイトタイムエコノミー(夜間の経済活動)」の文脈では、既存設備を活かした追加収益機会として位置づけられます。
2026年は地方創生を軸に全国で年間約30回の開催を目標とし、宿泊・飲食・交通など地域事業者との連携を強める方針です。開催数の増加が、各地の夜間観光需要の掘り起こしにつながるかが焦点になります。
