富士フイルムグラフィックソリューションズ(従業員約500人)は、外部のプロ人材が実務まで入り込む「伴走型」支援を活用し、停滞していた採用体制を約1年で内製化した。中途採用は支援参画後に20人以上の採用に至り、新卒の内定承諾率は従来の2割台から次年度春入社実績で6割以上に改善した。支援に入ったのは、副業人材の紹介サービス「プロの副業」を運営する株式会社プロの副業(Full Bet Group関連会社)という。
同社の総務人事部は約10人で採用・育成・労務・総務を兼務し、採用の専門性が不足していた。社内でゼロからノウハウを蓄積すると「約5年かかる」と見立てる一方、事業成長に必要な採用を急ぐ必要があった。そこで、同規模企業やスタートアップでの採用経験を持つ人材を選び、助言だけでなく求人票作成、エージェント対応、面接設計などを一緒に進める伴走モデルを採った。導入後約3か月は基盤整備に充て、ターゲット職種を絞ったスカウト型採用の見直しや、面接官に「採用は営業」と位置付ける研修を実施し、選考対応の改善につなげた。
今後は、外部プロ人材の活用を「短期成果」と「社内への定着」を両立させる手段として、採用以外の領域にも広がる可能性がある。一方で、成果要件の明確化や丸投げ回避など、活用設計の巧拙が効果を左右するとみられる。
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