国内最大級となる小規模・分散型のNon-FIT太陽光事業向けプロジェクトファイナンスで、総額223億円の組成に三井住友トラスト・パナソニックファイナンスがメザニンレンダーとして参画しました。借入人はレノバの連結子会社である第一太陽光発電合同会社です。対象は全国約1,300件の太陽光発電所で、契約締結日は2025年11月28日。シニアは三井住友信託銀行、福岡銀行、りそな銀行が担います。

Non-FITは固定価格買取制度の適用外で、企業間の電力売買(PPA)などで収益化する仕組みです。レノバグループは需要家7社と法人PPAを結び、総設備容量は約206MW、うち完工済みは76.6MWで全てを自社で保有・運営しています。今回の資金は発電所建設資金などに充てられます。

メザニンファイナンスは銀行借入と株式の中間に位置し、劣後性を持つ資金でリスク吸収と資本性の確保に寄与します。小規模・分散型案件は地点数が多く、オフテイカーの信用や系統制約の評価が複雑になりがちですが、経験のあるレンダーが関与することで資金調達の裾野拡大が期待できます。

本年2月に閣議決定された第7次エネルギー基本計画が再エネ拡大を掲げる中、分散型の開発加速と企業の脱炭素需要を背景に、同様のスキームの横展開が進む可能性があります。一方、PPA相手先の与信、出力抑制リスク、金利水準がリターンを左右するため、リスクヘッジや保守運用の高度化が今後の焦点になります。

【案件概要】

借入人 第一太陽光発電合同会社

対象資産 全国約1,300件の太陽光発電所

組成金額 223億円

契約締結日 2025年11月28日

シニアレンダー 三井住友信託銀行/福岡銀行/りそな銀行

メザニンレンダー 三井住友トラスト・パナソニックファイナンス

資金使途 発電所建設資金ほか

source: PR TIMES

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