能登・輪島の魚醤「いしる」生産に伴い廃棄されてきたイカ端材を活用した冷凍食品「いしる干しイカカレー」の開発が進み、支援募集が始まりました。企画したのは愛媛県松山市のさすらい食堂で、支援はCAMPFIRE上のクラウドファンディングで2026年1月31日まで受け付け、目標金額は70万円です。
端材は、輪島市の舳倉屋が「イカのいしる干し」を作る工程で発生し、形が不ぞろいで商品化しにくい一方、旨味が強い素材でした。これまでは産業廃棄物として処分しており、処分費は年間約30万円かかっていたといいます。端材の再活用により廃棄コストの圧縮と、県内に仕事と収入を生む仕組みづくりを狙います。
製造は石川県白山市の就労継続支援B型事業所「生きがいワークス白山」が担います。高温加熱殺菌が必要なレトルトでは風味再現が難しいとして冷凍製法を採用し、スパイスを生かしたレシピで商品化を進めています。端材量に限りがあるため、製造上限は概算で年間2,500個の限定商品となる見通しです。
今後は石川県内のみやげ物店や道の駅、百貨店、物産館などでの展開を視野に、継続生産・販売の体制づくりが焦点となります。支援の広がりが、伝統調味料「いしる」の食文化継承と地域の雇用機会の維持につながるか注目されます。
