国際会議「FII PRIORITY Asia」が2025年12月2日、東京で初開催を終えました。世界各国から1,200人超の政財界リーダー、政策立案者、CEO、投資家、イノベーターが集い、日本とアジアが主導する経済・技術・外交の変革を具体的な数値と事例で論じました。
FII Institute執行委員会会長のリチャード・アティアス氏は「アジアは世界経済の引力の中心」と強調。小池百合子都知事は東京を「世界に開かれた投資拠点」と述べ、高市早苗首相は「外に開かれた」「イノベーション」「投資」を軸に成長を図る方針に触れました。片山さつき財務相は量子や宇宙など戦略分野に新たな投資枠組みを導入すると示しました。
金融界からは、三井住友銀行の福留朗裕頭取が日本の技術的レジリエンスを評価し、人口動態・気候・デジタルの最前線に立つと発言。三菱UFJフィナンシャル・グループの三毛兼承会長は、ネットゼロ(温室効果ガス実質ゼロ)達成へ「大規模で安価な電力」と資金調達の要を指摘しました。
PIFのヤセル・アル・ルマイヤン総裁は、エネルギーや農業を超えアジア発イノベーションとの連携強化を意欲。eスポーツ連盟のファイサル王子は、ゲームを能動的な「文化輸出」と位置づけ産業波及力を語りました。孫正義氏はAIの進化に対し「人間に害を与える理由はない」との見解を示し、会場の専門ラボではヘルスイノベーションやクロスボーダー金融、次世代技術の社会実装が議論されました。
国際秩序の再構築では、アブドラ・ファハド・ビン・ザラー副大臣やマッテオ・レンツィ氏らが対話。非営利のFII Instituteは「Impact on Humanity」を掲げ、AI・ロボティクス、サステナビリティ、ヘルスケア等の拡張可能な解決策を推進します。今後は東京発の論点をアジア各都市へ展開し、政策と資本を結ぶ具体策の深度が問われます。
source: PR TIMES
