東京建物と住友林業は、米カリフォルニア州ロングビーチ市で272戸の賃貸住宅と約1,750㎡の商業施設から成る複合開発「Jefferson Portico」に参画し、2025年11月18日に新築工事を開始しました。賃貸開始は2027年9月、竣工は2028年3月を予定し、敷地面積は約6,394㎡、延床面積は約22,498㎡です。
計画地はロサンゼルス中心部から車で約40分の中心市街地に位置し、徒歩約3分の5th St駅からライトレールでロサンゼルス中心部へ直通します。近接する710号線・405号線により、ロサンゼルス国際空港(車で約30分)、ロングビーチ空港(同約12分)などへのアクセスも良好で、周辺の産業集積地への通勤需要も見込まれます。
建物は8階建てのポディウム構造で、3階以上が住宅、1~2階が飲食店などの商業施設です。住戸はStudioから3Bedまでを揃え、単身者からファミリーまで幅広い層に対応し、このうち16戸をアフォーダブル住宅とする計画です。共用部にはプール、フィットネスセンター、スカイデッキ、クラブハウス、サウナに加え、コワーキングスペースやペットスパなどを設け、近年ウォーターフロント再開発が進むロングビーチ市内での差別化を図ります。
東京建物は2023年の米国再進出以降、賃貸住宅9件と物流施設2件、計11件に参画し、2025~2027年度に海外で1,100億円投資を計画しています。住友林業グループは米国で2024年着工5,344戸と集合住宅分野で全米4位相当の規模にあり、木造建築による脱炭素貢献を掲げています。今後、両社は成長が続く米国不動産市場での協業を拡大しつつ、環境配慮型開発と収益性の両立がどこまで進むかが注目されます。
【プロジェクト概要】
物件名 Jefferson Portico
所在地 450 the Promenade North Long Beach, LA
用途 住宅272戸(うちアフォーダブル16戸)、商業約1,750㎡
source: PR TIMES
