ほくりくみらい基金は、LINEヤフーの「3.11 検索は、チカラになる」の寄付を原資に、能登の記録・発信に取り組む6事業への助成を決めました。助成総額は4,534,000円(予定600万円)です。応募19件の審査を経て採択し、うち2団体の辞退により総額は当初想定を下回りました。
助成期間は1年間です。震災前の風景や発災直後の緊急期、復旧・復興の歩みを記録し、広く届ける活動を支えます。市民参加型のアーカイブ構築、語り部の育成、映像の上映会や意見交換会の開催、防災井戸の掘削とメモリアルアートの制作、被災世帯の情報整理「レスキューファイル」作成など、珠洲市や輪島市を中心に具体的なプロジェクトが並びます。各採択額は50万〜100万円で、最大は100万円です。
公募は2025年8月1日〜31日に実施し、10月1日〜3日に面接審査を行いました。選考は応募書類や公開情報、面接結果を総合して行ったとしています。「関係人口」の創出(地域外に住みながら関わる人を増やすこと)や防災教育への波及も狙いです。
同基金は次回の助成プログラムを準備中で、詳細は整い次第ウェブサイトで公表する予定です。能登の記録を多様な担い手が残し続けられるか、活動の継続性と成果の共有が焦点になります。
【採択事業】
イエにヨバレて -「高屋らしさ」の探究 -/あわだちそう/石川県珠洲市/800,000円
能登アーカイブリンク 〜震災の記憶を未来へつなぐ市民参加型アーカイブ〜/一般社団法人サポートスズ/石川県珠洲市/600,000円
「わっしょい!」地域をつなぐ防災井戸掘りとメモリアル・アート井戸制作/tsu.ku_l/石川県珠洲市/1,000,000円
能登復興映像プロジェクト [Season2上映会・意見交換会開催など]/能登復興映像プロジェクト/石川県珠洲市ほか/500,000円
のとレスキューファイルプロジェクト/一般社団法人のと復耕ラボ/石川県輪島市/800,000円
被災体験発信企画「ノトローグ-NOTO Logue-」語り部育成事業/一般社団法人NOTORN/石川県能登地域(4市5町)、オンライン/834,000円
ほくりくみらい基金 公式サイト https://hokuriku-mf.jp/
source: PR TIMES
