全国農業協同組合連合会(JA全農)、野村不動産ホールディングス(野村不動産HD)、農林中央金庫の3者が、「農産物の消費拡大を通じた地域活性化に関する連携協定」を締結しました。2025年12月には、第4弾企画として都市型商業施設GEMSの一部店舗で沖縄県産黒糖を扱うイベントを予定し、規格外品の有効活用などを通じて生産者所得向上と地域経済の下支えを目指します。
背景には、野村不動産コマースによる「ニッポンの農畜産物支援プロジェクト」の継続実施があります。第1弾では北海道産「サロマ和牛」、第2弾では年間約200トンが廃棄される長崎県産規格外ブロッコリーや消費期が偏る群馬県産ちぢみほうれん草、第3弾では山形県産規格外枝豆を活用し、GEMS入居テナントに提供してきました。JA全農は産地直送通販サイト「JAタウン」で培った情報と物流を生かし提案から配送・精算まで担い、農林中央金庫は金融機関として両者の橋渡し役を務めます。
今後は、GEMS以外の野村不動産HDグループ施設にも取り組みを広げ、環境保全やフードロス削減、高齢化が進む産地の担い手支援など、テーマ性を持つ食材の採用を拡大するとしています。実施規模や参加テナント数は明らかになっていませんが、都市部の外食需要を地域農業につなぐモデルとして、他施設や他社への波及がどこまで進むかが焦点となります。
【イベント情報】
GEMS(ジェムズ)
コンセプト:都市型飲食特化型商業施設
公式サイト:https://www.gems-portal.com/about.html
【サービス情報】
産地直送通販サイト「JAタウン」
概要:全国のJA等が旬の農畜産物・特産品を直送
URL:https://www.ja-town.com/shop/f/f0
source: PR TIMES
