ITフリーランス600人を対象にした2025年12月のインターネット調査で、年収1000万円を「余裕で稼げる」と答えたのは37.8%(227人)にとどまり、「余裕ではない」は62.2%(373人)だった。調査はフリーランス人材領域を手がけるHajimari(東京都渋谷区)が実施した。

同社は、フリーランスの「年収」は売上に近く、会社員年収と同義ではない点を強調する。社会保険料の会社負担分や有給休暇、賞与、退職金などが原則ないため自己負担が増え、休業時の無収入や契約終了リスク、営業・請求といった無報酬業務も発生する。会社員と同等水準の手取り感にするには、一般に売上で1.5〜2倍程度が必要とされる背景も示した。

「究極の二択」では、最新のAIスキルより「疲れない体」を選ぶ回答が多く、仕事内容や技術トレンドより「報酬」を重視する傾向が目立った。働く場所は「整ったオフィス出社」と「フルリモート」が拮抗した一方、条件を高報酬にすると週5出社を容認する回答が増えたという。月単価90万円以上の案件もある市場環境でも、経費・税金・社会保険料や将来への備えを踏まえると、年換算1000万円が安心材料になりにくい現状がうかがえる。今後は報酬水準だけでなく、稼働の安定性や保障設計を含めた判断軸が一段と重視されそうだ。

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