日本航空（JAL）は、米貨物専業のKALITTA航空と共同運航する成田―シカゴ間の定期貨物便コードシェアを、2025年12月10日から週5便体制に増やします。現行から週2便の増便となり、対象期間は2025年12月10日（水）から2026年3月28日（土）までです。
この路線は、2025年5月に締結したコードシェア契約に基づき運航しており、大型貨物機の活用によりアジア―北米間で安定した輸送力を提供してきました。成長が著しい同区間の貨物需要に対応するため、JAL便名JL6722・JL6727（KALITTA便名K4556・K4557）を増便し、北米向けの輸送ネットワークを一段と拡充します。運航会社はKALITTA航空（コード：K4）で、いずれも給油のためアンカレッジ空港を経由します。
使用機材はボーイング777-300ERSFとボーイング747-400Fで、最大搭載重量（ペイロード）はそれぞれ100,000kgと112,990kgです。777-300ERSFは上部33・下部14のパレットポジション、747-400Fは上部30・下部9パレットと4コンテナポジションを備え、ハイテク機器や化学品、エクスプレス貨物など高付加価値品の大量輸送に対応できる構成となっています。
JALは今後も、JALCARGOの貨物取り扱い品質とネットワーク拡充を通じて国際物流インフラとしての役割を高める考えで、増便効果がアジア―北米間の供給力やリードタイム短縮にどこまでつながるかが注目されます。なお、この計画は関係当局の申請・認可が前提とされています。
source: PR TIMES