LGTは2026年1月7日、2026年の市場見通しレポート「LGT グローバルアウトルック2026:均衡シフト」を公表し、世界金融危機後の体制が終焉に向かうなか、インフレリスク、公的債務の拡大、資本コスト上昇を前提に市場が再調整されるとの見方を示しました。運用資産残高は3,596億スイスフラン(2025年6月30日)です。
同レポートは、政策や地政学の影響が強まり「新たな世界秩序が定まりにくい」局面では、過去の相関関係やリスクプレミアムが当てになりにくいと整理し、長期投資家の防御策として「規律ある分散投資」を強調しました。投資戦略では網羅性・クオリティ・機動性を重視し、流動性や資金フローの変化に耐える設計が重要だとしています。
注目テーマは3点です。AIは電力・冷却・設置スペースなど物理制約が焦点となり、価値の源泉がインフラ側へ移る可能性を指摘。水ストレスは世界人口の約半数が季節的水不足に直面し、2050年までに世界GDPの最大31%に影響し得るとしました。デジタル資産は機関投資家の参加を背景にボラティリティ低下傾向としつつ、急落の歴史を踏まえガバナンスやシナリオ分析の必要性を挙げました。今後は単一のマクロ見通しに固定せず、状況変化に応じた柔軟な資産配分が鍵になりそうです。