レインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN)は2026年5月20日、MUFGとみずほフィナンシャルグループによる米テキサス州のリオ・グランデLNG事業への資金提供について、「赤道原則」原則5など国際規範や各社方針に不遵守の疑いがあるとするファクトシートを公表しました。RANは資金提供額の例として、MUFGが第1フェーズで16億4292万米ドル、みずほが12億2292万米ドルを挙げています。
赤道原則は、大型開発の融資で環境・社会リスクを管理する金融機関の枠組みで、原則5は利害関係者との協議(ステークホルダー・エンゲージメント)を求めます。RANは、地域コミュニティや先住民族との適切な関与や、先住民族の自由意思による事前の十分な情報に基づく同意(FPIC)が不十分な可能性があるとし、温室効果ガス排出の影響も問題視しました。
背景として、近隣のテキサスLNG施設の建設予定地がカリゾ・コメクルド族の聖地と重複するとされています。コミュニティ代表団とRANは2024年9月26日にJaCERを通じて両社へ苦情を申し立て、翌10月に来日して対話したものの進展がないと主張しています。
RANは両社に対し、影響と対応状況の事実確認、救済・是正に向けたコンサルテーション開始と苦情処理の推進、今後の支援停止を求めています。金融機関側がどのような検証と説明責任を示すかが、今後の焦点となります。
【関連リンク】
ファクトシート(注1): http://japan.ran.org/wp-content/uploads/2026/05/Equator-Principle-fact-sheet_JP_202605.pdf
RAN関連リンク: https://japan.ran.org/?p=2681
MUFG環境・社会ポリシーフレームワーク: https://www.mufg.jp/csr/policy/index.html
みずほ「環境・社会に配慮した取引に関する取組方針の概要」: https://www.mizuho-fg.co.jp/sustainability/business/investment/index.html
JaCER: https://jacer-bhr.org/index.html
