株式会社サンリオとサンリオエンターテイメントは12月8日、大分県速見郡日出町の屋外型テーマパーク「サンリオキャラクターパーク ハーモニーランド」を、エンターテインメントと滞在型観光を組み合わせた「エンタメリゾート」へ段階的に転換していく基本構想を公表しました。同日には大分県庁で、大分県と日出町との立地表明式も行われました。

ハーモニーランドは1991年開業で、2026年に35周年を迎えます。2024年12月に大分県と締結した包括連携協定(将来的なリゾート化を明記)を土台に、「大分ハローキティ空港」の愛称化や空港・駅とパークを結ぶ直通バス「ハーモニーライナー」など、観光回遊を意識した施策を進めてきました。今回の構想では、標高差のある地形を生かした「天空のパーク」を軸に、大屋根整備による全天候型エリア、ロープウェーや電動モビリティによる移動のしやすさ向上、新規アトラクションや既存施設の改修、隣接地でのホテル建設検討など、多数のアイデアが示されています。

開発の特徴は、ファンや地域住民と構想段階から意見を交わす「共創型」を掲げた点です。オンラインも含めた参加コミュニティ「ハーモニーランド未来共創室(仮称)」を立ち上げ、施設デザインやグッズ、メニュー、移動手段まで一体的に検討するとしています。また、ユニバーサルデザインやインクルーシブな楽しみ方を重視し、「0歳から100歳まで」が一緒に楽しめる場づくりを目標に据えました。環境面でも、クリーンエネルギーや再生可能素材の活用など、長期的な地域環境への配慮を指針に掲げています。

今後は、今回示した「天空のパーク」やホテル構想などをたたき台に、事業規模や投資額、具体的な開業時期などを詰めていく段階に入ります。構想は現時点で変更の可能性もあるとしており、県・町との連携や国内外ファンの参加状況、観光需要の動向を見極めながら、情報を順次更新していく方針です。

source: PR TIMES

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