内田樹さんの新書『日本辺境論』(新潮新書)が累計40万部を突破しました。2009年11月16日の発売から15年間で47刷を重ね、長期にわたり読み継がれている一冊です。版元は株式会社新潮社です。

同書は「日本人とは何か」という問いを、日本を「辺境」として捉える視点から論じた日本論です。日露戦争から太平洋戦争までを例外的な時代として位置づけるなど、歴史の見取り図を提示しつつ、丸山眞男らの議論や武士道、大衆文化まで幅広い題材を参照して論を展開します。

評価面では、中央公論新社主催の「新書大賞2010」で第1位を獲得しています。内田さんは本書について、自身の「スタイル」を決めた一冊だと述べ、多くの先行する日本文化論を要約し「言い換える」仕事に手応えがあったとしています。今後も受賞歴と販売実績を背景に、社会状況の変化とともに参照される機会が続くとみられます。

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