国立文楽劇場(大阪市)で新年恒例の「初春文楽公演」が2026年1月3日に開幕し、全3部で上演されます。第2部は時代物の名作『新薄雪物語』が28年ぶりに再演され、14時30分開演(17時20分終演予定)です。

第1部(11時~)は祝儀色の濃い『寿式三番叟』と『摂州合邦辻』を上演し、玉手御前が虫の息の中で真実を明かす場面が焦点となります。第2部『新薄雪物語』は園部左衛門と薄雪姫の恋が、鎌倉将軍家を背景とする勢力争いに翻弄される筋立てで、親たちの決断や本心を隠して命がけで挑む人物像が軸です。第3部(18時~)は夫婦愛を描く『壺坂観音霊験記』と『連獅子』で、文楽では雄獅子・雌獅子・子獅子の「三頭」が舞い、国立文楽劇場では20年ぶりの上演となります。

正月演出として舞台上部に「にらみ鯛」「大凧」を設置し、令和8年の大凧の干支文字は清水寺貫主の森清範氏が揮毫します。来場者向け企画として1月3日から7日まで抽選でオリジナル手ぬぐいを配布し、年始の集客を図ります。今後は再演作品や古典の見せ場を軸に、観光需要を含む新年興行としての動員が注目されます。

【イベント情報】
初春文楽公演(国立文楽劇場)初日:2026年1月3日
第1部 11:00開演/第2部 14:30開演/第3部 18:00開演
来場者企画:1月3日~7日 オリジナル手ぬぐい抽選プレゼント
チケット(国立劇場チケットセンター):https://ticket.ntj.jac.go.jp/

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