坂本龍一のトリオ公演映像『Ryuichi Sakamoto | Trio Tour 2012』が、2026年3月27日(金)から劇場で順次公開されます。上映は109シネマズプレミアム新宿を皮切りに全国へ広がる予定で、上映時間は105分、音声は5.1chです。劇場空間に合わせて音響を再構築し、映画館での鑑賞に最適化した仕様となります。

作品が収録するのは、2012年12月19日に東京・赤坂ACTシアターで行われた公演です。ピアノの坂本に加え、チェロはジャケス・モレレンバウム、ヴァイオリンはジュディ・カンが参加し、ピアノ・チェロ・ヴァイオリンの編成で構成します。配給などはWOWOWが担います。

背景として、坂本は1996年にピアノ・トリオ編成のアルバム『1996』を発表し、その後も再演を望む声が続いていました。2012年にはアルバム『THREE』を制作し、日本と韓国を巡る全12公演のツアー『Trio Tour 2012』を実施しています。今回の劇場公開は、当時の公演を映画館向けに再構成する形です。

収録曲には「Merry Christmas Mr. Lawrence(戦場のメリークリスマス)」「The Last Emperor(ラストエンペラー)」「Rain」などの映画音楽や、YMO時代の「Castalia(キャスタリア)」、当時の公演で初披露された「Shizen no Koe」などが含まれます。また、ツアーが東日本大震災から約1年後に行われ東北公演もあった点を踏まえ、チャリティ曲「Kizuna World」や福島を舞台にした大河ドラマのテーマ「八重の桜」関連曲も演奏されます。震災から15年となる2026年3月の公開は、選曲の文脈を改めて受け止める機会になりそうです。

今後は、公開館の拡大に伴い上映スケジュールが更新される見通しで、鑑賞環境の整った劇場上映ならではの需要がどこまで広がるかが注目されます。

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