岡山市中区の夢二郷土美術館本館は、2025年12月10日から2026年3月22日まで冬の企画展「松田基コレクションXV:こども学芸員が選ぶ夢二の名品/特別公開 岡山の洋画家・国吉康雄」を開催し、岡山出身の洋画家・国吉康雄の作品50点を特別公開します。全展示は135点で、このうち竹久夢二作品85点、国吉作品50点という構成です。

同館は、創設者・松田基が収集した夢二作品を核に、同時代作家の作品もそろえる美術館です。国吉は近くの出石町生まれで、16歳で渡米し国際的に評価された画家。本展では油彩2点、日本画2点、版画(エッチング18点、リトグラフ27点)などを前後期に分けて紹介し、女性やこども、風景といった共通モチーフを通して夢二との表現の違いを比較できる構成としています。

会期中は、館の第14期「こども学芸員」が選んだ夢二作品を直筆解説付きで展示し、学芸員や外部専門家による文化講座、ギャラリートークも開催。入館料は大人800円、中高大学生400円、小学生300円で、岡山県内の65歳以上は1割引、20名以上の団体は2割引です。

今後は、こども学芸員や「夢二アンバサダー」による解説イベントを継続することで、地域の子どもたちが近代美術に親しみながら学ぶ機会が広がると見込まれます。また、国吉と夢二を同時に紹介することで、岡山が生んだ作家たちの再評価や観光資源としての発信力向上にもつながりそうです。

【イベント情報】

夢二郷土美術館 本館/岡山市中区浜2-1-32/9:00~17:00(入館16:30まで)

休館日:月曜(祝日・振替休日は翌日)、12月26日~1月1日

文化講座「国吉が描く子ども、女性と風景」:2025年12月19日 18:00~19:00 定員80名 有料・要予約

文化講座「竹久夢二、国吉康雄、藤田嗣治――1880年代生まれの美術家たち」:2026年3月7日 18:00~19:30 定員80名 有料・要予約

source: PR TIMES

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