大丸松坂屋百貨店のアーティスト育成事業「Ladder Project」が、経済産業省とForbes JAPANによる「ART & BUSINESS AWARD 2025」の「アートマーケット」カテゴリーでファイナリストに選出されました。本アワードには初開催の今年、アート起点の企業プロジェクトが150件超応募しており、5部門ごとに複数のファイナリストと受賞企業1〜2社が選ばれています。

Ladder Projectは2023年10月に始動したプログラムで、「世界で通用するアーティスト」を生み出す起点づくりを掲げ、若手作家の制作環境と作品発表機会を支援しているのが特徴です。アート市場では作品の価格だけでなく、美術的・文化的価値の評価や国際展・美術館での展示歴が重要とされますが、若手にとっては制作資金や発表機会の確保が障壁となっています。同社はこの課題に対し、京都の国際的アートフェア「Art Collaboration Kyoto(ACK)」での作品発表支援を継続して実施してきました。

初年度はスクリプカリウ落合安奈氏と玉山拓郎氏、2024年は渡辺志桜里氏、2025年度は映像インスタレーションなどで知られる山内祥太氏を起用。2025年11月開催のACKでは、国立京都国際会館ニューホールのエントランス周辺に大型モニターを設置し、新作《Being… Us?》を体験型で展示したほか、会場内のカフェ&バーエリアにも関連作を展開しました。

ART & BUSINESS AWARD 2025では、アート×ビジネスに詳しい有識者が、コーポレート・ストラテジーなど5カテゴリーで審査を実施。今後はファイナリスト企業やコラボレーション志向の企業・アーティストを検索できるオンラインデータベースを12月上旬に公開し、連携先探しに使える実践的なプラットフォームにするとしています。Ladder Projectは百貨店がアート市場のエコシステムづくりに関与する事例として注目され、今後は国内外の芸術祭との連携や支援作家の拡大など、取り組みの広がりが見込まれます。

【プロジェクト情報】

Ladder Project 公式サイト

https://www.daimaru-matsuzakaya.com/ladderproject/

【アワード情報】

ART & BUSINESS AWARD 2025 特設サイト

https://forbesjapan.com/feat/art-business-award2025/

source: PR TIMES

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