姫路市書写の里・美術工芸館(兵庫県姫路市)で、根付を集めた新春特別展「根付<NETSUKE>-手のひらの宇宙」が2026年1月6日から3月31日まで開かれます。京都清宗根付館の所蔵作品から、テーマに沿った根付約250点を展示します。根付は江戸時代に印籠や煙草入れなどを帯から提げるための留め具で、象牙や鹿角、陶器などを素材にした手のひらサイズの彫刻です。江戸中期以降は装いの一部として広まり、海外でも極小の工芸品として評価されてきました。展示には、巴御前を刻んだ及川空観「一騎当千」(幅43ミリ、高さ50ミリ、2021年)や、リスの走幅跳を表現した斎藤美洲「走幅跳」(2016年)などが並び、現代作家による自由な表現も見どころです。会期中は根付制作を体験するワークショップも予定され、鑑賞に加えて制作文化に触れる機会となりそうです。今後は体験型企画を通じ、伝統工芸への関心拡大が期待されます。
【イベント情報】
美術工芸館ではじめる、根付さいしょの一歩 2026年3月1日 13:00~15:00 参加費4,500円 定員20人 申込締切2月17日(応募多数は抽選) 公式情報 https://www.city.himeji.lg.jp/shisei/0000032305.html
source: PR TIMES
