旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)問題の舞台裏を追ったノンフィクション『国家の生贄』が、11月22日の発売直後に増刷が決まりました。520ページの大部ながら、Amazonや楽天ブックスでは一時品切れとなるなど、発売から2週間余りで異例の売れ行きを見せています。

著者は、冤罪事件を追った『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』で第6回新潮ドキュメント賞を受賞し、2025年に映画化作品も持つ福田ますみさん。今回の著書では、約1200日にわたる取材を通じ、拉致監禁問題や解散命令請求、高額献金者の証言、公安が関与したとされる冤罪事件などを多角的に検証しています。章立ては15章と特別収録4本で構成され、戦後の人権侵害や裁判記録、国際社会からの警告など、数十件規模の事例を積み上げた内容になっています。

書籍は、テロ事件と旧統一教会問題をめぐる政府・司法・メディアの対応を批判的に分析し、「国家ぐるみのストーリー作り」があったのではないかという疑問を投げかけます。ただし、扱うテーマの性質上、評価は分かれる可能性が高く、今後、司法判断や検証報道とのギャップがどこまで埋まるかは不透明です。一方で、すでにウィルバー賞を受けた著者の新作として、宗教と人権、報道のあり方を問う議論を国内外で活性化させる契機になるとみられます。

【商品情報】

書名:国家の生贄

著者:福田ますみ

定価:2420円(税込)

発売日:2025年11月22日

判型・ページ数:四六判・520ページ

出版社公式サイト http://asukashinsha.co.jp

Amazon商品ページ https://amzn.to/4aeNWFI

source: PR TIMES

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