駒澤大学教授の熊本史雄氏の著書『外務官僚たちの大東亜共栄圏』(新潮選書、定価1980円)が、第25回大佛次郎論壇賞を受賞し、樫山純三賞、司馬遼太郎賞に続く3冠となりました。いつ:2025年度受賞、どこ:朝日新聞社が顕彰、誰:熊本氏、何:論壇賞受賞です。

同書は日露戦争後に形成された「満蒙」概念を起点に、約40年にわたる外務官僚の秩序観が「大東亜共栄圏」構想へ至る過程を、外務省記録などの外交史料から追った論考です。「大東亜共栄圏」を軍部や右翼の構想に限らず、外交エリートの政策思考として検証した点が特徴とされます。選考委員5氏の選評は2025年12月24日付朝日新聞に掲載されました。

戦後80年の節目に、開戦責任をめぐる議論へ資料に基づく視点を提供する書として注目が続きそうです。

【商品情報】

外務官僚たちの大東亜共栄圏(新潮選書) 2025年5月21日発売

https://www.shinchosha.co.jp/book/603926/

source: PR TIMES

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