骨が折れやすい難病「骨形成不全症」を抱える19歳の秋山大輝さんが、車イスで初めて海外へ旅立つ姿を追う特別番組「第35回JNN企画大賞 大輝のミラクルジャーニー」が、2026年2月1日(日)午後3時30分~4時24分にTBS系列28局ネットで同時放送されます。放送後は動画配信サービスTVerでの見逃し配信も予定されています。
番組は、長崎放送(NBC)が制作し、JNNネットワーク協議会が製作著作。テーマは「福祉大国フィンランドへの挑戦」です。歩行が難しく車イス生活を送る秋山さんは、B型就労支援施設でパソコン業務を行いながら、コミュニティFMで冠番組を持つなど、声の仕事を目指して活動してきました。12歳から秋山さんを取材してきたNBCが、20歳を前に決意した「一人で旅に出る」という挑戦に密着します。
行き先は、障害を「個性」と捉え、必要な支援を個々が選択して得られる制度が整ったフィンランド。13時間のフライトでヘルシンキに向かい、さらに列車で地方都市にも足を延ばします。旅の途中では、同じ骨形成不全症を持つ16歳の少女と出会い、自立して前向きに生きる姿から福祉制度の実像を学びます。番組内では、バリアフリーの街づくり、車イス利用者が積極的に外出できる環境など、数値データこそ示されないものの、現場の光景を通じて視聴者に伝えます。
旅を支える「応援団長」は、秋山さんが憧れる俳優・八嶋智人さん。舞台・ドラマ・バラエティで活躍する八嶋さんは、事前には秋山さんの体調を案じ出演を迷ったとしつつも、YouTubeで見た彼の明るさと前向きさに共感し同行を決意したと語ります。フィンランドで、車イス利用者が積極的に外出し、社会側がそれを支える仕組みに触れた八嶋さんは、「自由には自分で決断する覚悟が要る」として、秋山さんにとっても大きな気づきになったとコメントしています。
JNN企画大賞は、JNN系列28局が持ち寄る企画から最優秀1本を選び、毎年度1本の特別番組として制作する枠で、2025年度で35回目。従来のドキュメンタリー色を保ちつつ、エンターテインメント性の高い「企画番組」として進化してきました。今回の放送は、障害と自立、福祉国家のあり方、そして「旅する権利」について、視聴者に身近なテーマとして問いかける内容になりそうです。フィンランドと日本の違いがどのように描かれるかが、今後の議論の材料になると見込まれます。
【番組情報】
第35回JNN企画大賞 大輝のミラクルジャーニー
放送日時:2026年2月1日(日)15:30〜16:24
放送局:TBS系列 JNN28局ネット
出演:秋山大輝、八嶋智人
見逃し配信:TVer(放送後配信予定)
source: PR TIMES
