Arc株式会社が2025年から京都・河原町で、和太鼓エンターテイメント集団「Japanese Drums Entertainment EN(太鼓一座 縁)」の定期公演を始めることが分かりました。飲食など既存事業に続く新たな収益柱としてエンターテインメント分野に参入し、国内外の観光客需要の取り込みを図ります。12月11日には関係者と抽選の一般客向けに特別プレ公演を行い、年明け以降の本格展開につなげる考えです。

Arcは奈良・京都・大阪で日本料理店などを運営し、「食」を軸に日本の美意識を体験できる場を提供してきました。新事業第一弾となるENでは、「食×文化×音」を掲げ、食事だけでなく舞台公演を組み合わせることで、滞在時間と客単価の向上を狙うとみられます。公演の中心となる和太鼓は、日本の伝統芸能の一つで、打楽器による迫力ある響きが特徴です。

ENは、和太鼓奏者・山中裕貴氏を中心に結成され、緻密な音作りや照明を使った舞台演出で「静と動の美しさ」を表現する、体感型の公演スタイルを取ります。打音だけでなく、演者の息遣いまで伝わる“生”の魅力を前面に出し、写真映えや動画映えを重視しがちな観光消費とは異なる価値を訴求するねらいもあると見られます。

会場となる京都・河原町は、インバウンド観光客が多く集まる繁華街で、飲食店やホテルが密集しています。Arcは、アクセスの良さを活かして観光客の夜間需要を取り込みつつ、地元住民にも日常的に足を運んでもらえる公演頻度や料金設定を検討していくとみられます。今後は、英語など多言語による案内整備や、周辺飲食店との連携によるセットプラン開発などが進めば、京都発の新たな文化体験コンテンツとして定着するかどうかが焦点となります。

【イベント情報】

Japanese Drums Entertainment EN(太鼓一座 縁)定期公演

会場:京都・河原町

開始時期:2025年

特別プレ公演:12月11日/関係者および一般客(抽選招待)

source: PR TIMES

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