2026年2月3日夜、南スーダン東部ジョングレイ州ランキエンで、国境なき医師団(MSF)の病院が南スーダン政府軍の空爆を受け、主要倉庫が破壊され医療物資の大半が失われました。空爆でMSFスタッフ1人が軽傷を負いました。MSFは攻撃の可能性情報を得て、数時間前に患者を移動していました。
同日午後には、同州ピエリのMSF医療施設が何者かの集団に略奪され、MSFスタッフは住民とともに避難を余儀なくされました。現時点でスタッフの安否は不明とされています。ランキエンとピエリでMSFが医療を提供してきた対象人口は約25万人で、今回の事態は地域の医療アクセスに直結します。
MSFは施設のGPS座標を政府や紛争当事者と共有していたとしています。背景には、昨年12月以降にジョングレイ州の反体制派支配地域の一部で人道アクセス制限が課され、治安悪化のなかで医療施設が攻撃・略奪の対象となっている状況があります。MSFは南スーダンで43年間活動し、2025年は外来診療83万件以上、入院治療9万3000人以上を行う一方、標的型攻撃8回も報告されていました。
MSFはスタッフと施設の安全確保のため、現地での活動継続を含む判断を迫られています。ランキエンとピエリで医療提供が滞れば、避難や感染症、栄養失調などへの対応が遅れる懸念があり、関係当局には医療施設の保護と人道アクセスの確保が求められます。
PRTIMES
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南スーダン:政府軍が国境なき医師団の病院を空爆──反政府勢力地域での医療援助が困難に
