国境なき医師団(MSF)は2026年2月4日、南スーダン東部ジョングレイ州の一部(ランキエン、ピエリ、アコボ、ウロル)で人道援助が遮断され、人道・医療アクセスが制限されて救命医療を届けられない状況だと訴えました。1月29日時点で、地域外への緊急搬送が必要な重症患者が少なくとも23人いるとしています。

MSFによると、南スーダン政府は2025年12月から、反政府勢力支配地域を含むジョングレイ州の一部で人道援助の航空便を停止しました。航空便は医療物資の輸送やスタッフ移動、重症患者の搬送に不可欠で、停止により活動継続が困難になったといいます。MSFはスタッフ退避を余儀なくされ、現地医療施設での活動を救急・救命医療に縮小しました。

ピエリでは患者の大半を退院させ、緊急キットを携えて地元住民とともに1月29日に退避したと説明しています。MSFがこれまでにランキエン・ピエリで約25万人、アコボで11万2000人に医療を提供してきた一方、退去を強いられれば40万人近くが医療を受けられなくなる可能性があると警告しました。さらに当局者発言として、民間人への大規模暴力や強制移動を示唆する情報があるとも述べ、子どもや妊婦、慢性疾患の人びとを含む民間人の保護を求めています。

MSFは、乾期の間に医療施設へ物資を届けられなければ影響が一段と深刻化し、その後の人道危機が壊滅的規模になり得ると見ています。今後、継続的で安定した人道アクセスの確保と、医療搬送を含む移動制限の緩和が実現するかが焦点になります。

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公式HP:https://www.msf.or.jp

PRTIMES

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