山口大学大学院医学系研究科(病態検査学講座)は、猫から人へ感染する「猫ひっかき病」を医療現場で即時判定できる迅速検査キットの開発・実用化を目指すプロジェクトを始めました。開発費確保に向け、2026年1月19日9時からクラウドファンディング(READYFOR)で支援募集を行い、目標額は400万円、方式はAll or Nothing、期間は3月18日23時までです。猫ひっかき病は、ひっかき傷や咬み傷、ノミなどを介してバルトネラ・ヘンセレ菌に感染し、リンパ節の腫れや発熱などを起こします。国内の患者数は年約1万人と推定され、小児に多いとされます。確定診断の中心となる血清検査は準備や手技に時間と労力がかかり、実施施設が限られるため、診断まで時間を要しやすい点が課題です。同講座は約30年にわたり検体検査を担ってきた経験を踏まえ、インフルエンザ検査のように「その場で、誰でも、簡単に」判定できる形を目標に掲げます。併せて理解促進のため、1月31日に宇部市立図書館で市民公開講座を開き、症状や予防、開発中キットの概要を解説します。支援の集まり方や検査の実用化時期が、今後の医療現場での普及速度に影響しそうです。【イベント情報】
山口大学医学部主催 市民公開講座「『猫ひっかき病』って知っちょる?〜安心して猫と暮らすために知っておきたいこと〜」
2026年1月31日(土)10:30〜12:00
宇部市立図書館 2階 講座室(宇部市琴芝町1丁目1-33)

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