岡山大学は12月8日、岡山県が公開する新型コロナの患者報告数と医療提供体制のデータを整理し、専門家のコメントを付した分析資料を公表しました。県内の感染状況は「レベル1(感染者数は一定程度にとどまっている)」で、前回12月1日と同じ評価です。指標となる定点当たりCOVID-19報告数は2.24人で、前回から変化はありません。資料は5類移行後の指標として定点当たり報告数を用い、東京都のモニタリング分析の形式も参考に「一枚で分かりやすい」形で示しています。全国的にも感染者数は一定程度落ち着いているとの認識を示す一方、県内ではCOVID-19による入院患者が継続的に発生しているとして、重症化リスクが高い人は早期診断・早期治療が必要だとしています。感染対策では、状況に応じたマスクの適正使用と適切な換気を挙げました。また、季節性インフルエンザが流行し警報が発令中で、定点当たり報告数は47.48人とし、伝染性紅斑の流行にも注意を呼びかけています。岡山大学は今後、原則週1回の更新を予定し、WHOのパンデミック宣言終了後も県内の状況把握や日常の感染予防の参考として情報提供を続ける方針です。
