日本郵政は12月24日、東北大学スマート・エイジング学際重点研究センターと大塚製薬と、「運動による老化時計の制御」をテーマに共同研究契約を結んだ。血液中のDNAメチル化パターンから生物学的老化度を数値化する「DNAメチル化老化時計」を用い、運動介入の前後で老化度がどれだけ変化するかを測る。対象は運動習慣のない中年層で、運動介入群約15人が3カ月間、中強度の有酸素運動や高強度インターバルトレーニングを実施し、非介入の対照群約15人と比較する。介入効果は老化時計の変化量に加え、体力・認知・心理などの健康指標との関連も分析する。日本は平均寿命と健康寿命の差が10年以上あることが課題で、老化そのものへの介入を目指す「ジェロサイエンス(老化制御研究)」の実装が焦点となる。研究は東北大が統括・実施し、日本郵政は体力指標測定、大塚製薬は生理学的指標分析を担う。得られた知見を基に、日本郵政は郵便局網や病院などの資源を活用した健康寿命延伸策の展開可能性を探る。
source: PR TIMES
