湧永製薬(東京都新宿区)と一般社団法人プロダクティブ・エイジング研究機構(IRPA)は2026年5月8日、熟成ニンニク抽出液由来成分「S1PC」について、マウスで筋力低下や老化指標の改善を示し、ヒトでも血中eNAMPT増加を確認した共同研究成果が国際学術誌『Cell Metabolism』に掲載されたと伝えました。論文発表日は5月7日です。
研究では、S1PCがLKB1/STRAD/MO25の結合を促しSIRT1(長寿関連因子として研究される酵素)を活性化、脂肪組織からeNAMPT-EV(NAD⁺産生に関わる因子を含む細胞外小胞)の分泌を促進するとしています。これにより視床下部のNAD⁺合成を高め、交感神経を介して筋機能などに影響したと説明しています。
ヒト臨床試験ではS1PCを25mg摂取した条件で血中eNAMPTの増加を確認し、NMNとの同時摂取でeNAMPT-EV分泌が増強されたとも報告しました。背景として、加齢に伴うNAD⁺低下と、その制御に関わる脂肪組織由来eNAMPT-EVが老化や健康と関係する知見が蓄積しています。
同社は創業1955年で、熟成ニンニク抽出液の研究を約70年継続し、関連する学術論文・学会発表は累計1,000件超としています。今後は「脂肪—脳(視床下部)—筋肉」の臓器間コミュニケーションを介した抗老化への応用可能性を検証し、NMNとの組み合わせも含め、次世代の抗老化ニュートラシューティカルとしての展開が焦点になりそうです。
【関連リンク】
論文URL: https://www.cell.com/cell-metabolism/fulltext/S1550-4131(26)00144-0
研究開発(企業ページ): https://www.wakunaga.co.jp/company/research_development
IRPA公式HP: https://www.irpa.ne.jp
