愛知県名古屋市の「おしむら歯科・こども矯正歯科クリニック」(院長・押村侑希)は、小児矯正治療に用いる上下顎拡大装置「イージーエキスパンダー」を開発し、独自構造で特許を取得しました。成長期の子どもに配慮し、装着時の負担を抑えつつ顎の発育環境を整えることを狙いとしています。
同院によると、従来の小児矯正は歯列(歯並び)への対応が中心になりやすく、顎の成長発育や呼吸、舌の使い方、嚥下(のみこみ)などの口腔機能との関係が十分に考慮されにくい面がありました。押村院長は自身の幼少期の矯正経験や治療後の経過、臨床経験を踏まえ、「歯並び」だけでなく「顎の成長環境」を整える重要性を重視し、子どもの成長力を活かして無理のない形で発育を支える装置として開発したとしています。
装置は、局所的な負担が生じにくい設計や違和感を抑える装着性への配慮、取り外し可能な構造などにより日常生活への影響軽減を目指すと説明しています。加えて、独自のフラットテーブル構造で装着中の咀嚼(かむ動作)にも配慮し、呼吸・舌位・嚥下・姿勢といった機能面を踏まえた治療との併用を前提にする点を特徴に挙げています。
今後は、装置を用いた臨床的な検証と情報発信を続け、歯科医師向けの勉強会や講演、臨床情報の共有を通じて小児矯正治療の質向上に取り組む方針です。
