東洋ライスと東北大学の研究グループは、認知症や軽度認知障害のない60歳以上56人(平均約79歳)を対象に、玄米を週4食・6か月食べる群30人と白米群26人を比べたところ、玄米群のみ遂行機能の指標であるFAB合計得点(0~18点)が介入後に有意に改善したと発表しました。試験は長期入所型の介護老人保健施設および通所介護施設で実施しました。
遂行機能は、計画を立てて実行する、注意を切り替えるなど前頭葉の働きに関わる機能で、FAB(Frontal Assessment Battery)で評価します。一方、全般的な認知機能をみるMMSE(0~30点)では、群間差・時間の影響・交互作用のいずれも有意差はなかったとしています。
介入は施設が提供する主食として、1回あたりお茶碗1杯程度を週4回、6か月間摂取し、介入前後でFABとMMSEを測定して変化を比較しました。試験はオープンラベルで、事前試食のうえ参加者が希望する群を選ぶ方式だった点も明記しています。
研究グループは、玄米に多い食物繊維やビタミン・ミネラル、γ-オリザノールなどの栄養素が背景にある可能性に触れつつ、日常的に無理のない頻度でも高齢者の遂行機能を支える手段になり得るとして、今後はより厳密な条件での検証や施設・生活者への活用方法の検討が進むとみています。
【関連リンク】
論文URL: https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/09581596.2025.2598713
公式HP: https://www.toyo-rice.jp
PRTIMES
PRTIMES
習慣的な玄米食が高齢者の認知機能改善に寄与
