窪田製薬ホールディングスの連結子会社Kubota Vision Inc.は2026年3月2日、スターガルト病の治療候補薬「エミクススタト塩酸塩」をフランスでコンパッショネート・ユース(人道的使用)として提供する目的で、Laboratoires KÔLと供給およびライセンス契約を結びました。契約の効力発生日も同日です。

提供地域はフランスで、制度運用はフランス医薬品・医療製品安全庁(ANSM)が所管します。ANSMへの申請から承認までの想定は「数か月程度」としつつ、当局の状況次第としています。KÔLは2020年2月設立、Kubota Visionは2002年4月設立で資本金は212,606千米ドル(2026年3月時点)です。

契約では、Kubota Visionが最終製剤(経口錠)を独占製造してKÔLへ供給し、KÔLが購入のうえフランスで独占的に流通・供給します。Kubota Visionは原材料調達、API(有効成分)製造、製剤の製造・包装、規制当局の審査対応を担い、KÔLは保管・流通、ANSM対応、医療情報提供、MSL(医療科学連絡担当)関連業務などを担当します。対価は製造支援に係る対価に加え、純売上高(Net Sales)に基づくロイヤルティです。

背景としてスターガルト病は稀少な遺伝性網膜疾患で、ABCA4遺伝子異常により有害代謝産物が網膜色素上皮(RPE)細胞に蓄積し視力低下につながるとされ、現時点で治療法はないとされています。同社は、エミクススタト塩酸塩がRPE65を選択的に阻害する「視覚サイクルモジュレーション(VCM)技術」により老廃物を減らし病状抑制が期待できると説明しています。今後、連結業績への影響は精査中で、製造進捗に応じた収入の可能性はあるものの不確定要素が多いとしており、重要な影響が生じた場合は開示するとしています。

【関連リンク】
公式HP: https://www.kubotaholdings.co.jp

PRTIMES

Share.