あしなが育英会は3月4日、東日本大震災遺児1444人を対象にした追跡調査の結果を仙台レインボーハウスで報告しました。2025年12月〜2026年1月に実施し、330人から有効回答を得ました(回答率22.9%)。死別体験について「話せる人・場所があり、実際に話せた」は66.7%でした。

調査は、2011年に特別一時金の給付を受けた2083人(1人あたり282万円)のうち、住所を把握している対象者に実施しました。「孤独感」「自尊感情」「人生の意味」の3尺度を用い、レインボーハウス参加経験や、死別体験を安心して話せる相手・場所の有無との関係を分析しています。尺度は、心理状態を数値化して比較しやすくする指標です。

レインボーハウス参加経験者のうち72.8%が「居場所になっている」と回答しました(複数回答)。また、参加年数が7〜8年以上の回答者では自尊感情スコアが高まる傾向が示された一方、参加経験がない人のうち「参加したい気持ちはあった」は中学生で52.3%、高校生以上で43.4%でした。

同会は仙台・石巻・陸前高田の3拠点で心のケアを継続してきました(2024年度までのべ9032人が参加、保護者含む)。今後は、中高生以上が利用しやすい居場所づくりが課題として挙がっており、調査で見えた点を踏まえ支援を続けるとしています。

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公式HP https://www.ashinaga.org

PRTIMES

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