一般社団法人JISARTは2025年12月24日、体外受精を含む生殖補助医療(ART)の品質管理審査を通過した「認定クリニック」10施設(2025年度)を公表しました。審査は患者安全、胚培養体制、倫理・情報開示など450項目以上の基準を満たすことが条件です。
ARTはAssisted Reproductive Technologyの略で、不妊治療で用いられる体外受精などを指します。JISARTは2003年設立の第三者認証の枠組みで、書類だけでなく施設への立入検査も行い、3年に一度のチェックと継続的な改善を義務付けています。背景には、2022年4月の不妊治療の公的医療保険適用拡大で治療の選択肢が広がる一方、施設ごとの医療の質や情報公開の差が課題になっている点があります。出生児の「8人に1人」が体外受精児という状況も示されました。今後は、認定ロゴを手がかりに患者が比較・選択しやすい環境整備が進むかが焦点です。
【認定施設一覧】
ART女性クリニック(熊本県熊本市)
IVFなんばクリニック(大阪府大阪市)
岡山二人クリニック(岡山県岡山市)
神谷レディースクリニック(北海道札幌市)
京野アートクリニック仙台(宮城県仙台市)
つかさクリニック堺東(大阪府堺市)
広島HARTクリニック(広島県広島市)
英ウィメンズクリニック(兵庫県神戸市)
ファティリティクリニック東京(東京都渋谷区)
HORACグランフロント大阪クリニック(大阪府大阪市)
source: PR TIMES
