2025年から2026年にかけての年末年始について、全国の生活者5,403人のうち約7割が「物価高の影響がある」と答え、その約半数が外食を減らしたり買い物方法を変えたりして節約する意向であることが分かりました。休暇が“奇跡の9連休”となる人もいる中でも、支出には慎重な姿勢が鮮明です。
調査では、年末年始の予定として「自宅でゆっくり過ごす」が77.3%と最多で、「家事や掃除を片付ける」41.3%、「近場への外出」32.6%が続き、長期休暇でも遠出を控える傾向が見られました。物価高の影響を感じると答えた人のうち、節約対象は「食料品」が76.6%、「外食費」51.6%が上位で、「交際費」30.7%、「ギフト費用」25.3%も抑える動きが出ています。
具体的な対策では、「外食を減らす・控える」46.5%と「買い物の仕方を変える」46.1%がほぼ並び、セールやクーポン活用(39.6%)、料理を質素にする・量を減らす(35.4%)、手作り料理を増やす(33.9%)など、日々の食卓レベルでの工夫が中心です。旅行を控える・近場に変える人は25.0%、外出自体を減らす人は24.6%に上りました。
年末の買い物では、正月準備の食材購入日は12月30日を最多にしつつも、28~31日に分散。買う高級食材は「まぐろの刺身」26.3%がトップで、刺身やかずのこ、牛すき焼き用肉(23.3%)など“ちょっと贅沢”な品が選ばれています。スーパー側も、チラシ開始日を前倒しするなど、内食需要の高まりを見込んだ販促を計画しています。
大みそかには87.2%が年越しそばを食べると回答し、そのうち67.4%が自宅で調理、16.6%がインスタントなど簡易調理品を利用、外食は3.2%にとどまりました。食べるタイミングは「夕食」が53.2%、「夕食後」が36.0%と、夜に家庭で楽しむスタイルが主流です。
物価高が続く中でも、年末年始の伝統的な行事やささやかな贅沢は残しつつ、出費全体を抑えようとする姿が浮かびます。今後も物価動向や実質賃金の推移しだいで、内食需要や値ごろ感を重視した商戦が一段と強まる可能性があります。
source: PR TIMES
