こどもの機会格差解消に取り組むネッスー株式会社(東京都世田谷区)の「こどもふるさと便」が、環境省主催「第13回グッドライフアワード」で実行委員会特別賞「EXPO2025 いのち動的平衡賞」を受賞しました。表彰式は2025年12月6日に東京都内で行われ、代表取締役の木戸優起氏が登壇しました。
「こどもふるさと便」は、ふるさと納税を財源に、自治体や生産者と連携して地域の特産品や体験をこども食堂、ひとり親家庭、難病と向き合う子どもたちに届ける仕組みです。寄付者は通常通り返礼品を受け取りつつ、応援先となる地域や団体を自ら選べるのが特徴で、「いのちやモノが循環し続けることを前提とした利他的な取り組み」と評価されました。
背景には、日本でこどもの約9人に1人、ひとり親世帯では2人に1人が相対的貧困にある一方、年間500万トン超の食品ロスが出ているという状況があります。長崎県対馬市では、未利用魚を活用した「海の再生×こども支援」プロジェクトを2025年8月から実施し、こども食堂などに魚を届けるとともに、海洋環境保全や食品ロス削減にもつなげています。
「こどもふるさと便」は2023年のサービス開始以来、北海道旭川市など6自治体が参画しており、2025年度中に10〜20地域への拡大を目指しています。今後、自治体や企業との連携が進めば、貧困と食品ロスという二つの課題を同時に緩和するモデルとして、全国的な広がりが期待されます。
【サービス情報】
こどもふるさと便 公式サイト:https://kodomo-furusato.com/
第13回グッドライフアワード受賞者一覧:https://www.env.go.jp/policy/kihon_keikaku/goodlifeaward/winner-vol13.html
source: PR TIMES
