パルシステム生活協同組合連合会は12月5日、ブラジル・ベレンで11月10~22日に開かれたCOP30を踏まえるオンラインイベントを開催し、FoE Japanの長田大輝さんとクライメート・リアリティ・プロジェクト(CRP)ジャパンの豊吉里菜さんが現地の議論と市民の動きを報告しました。COP30では、気候変動で被害を受ける途上国の災害対策支援金を2035年までに3倍へ増やし、排出削減を加速することで合意した一方、化石燃料からの脱却は合意に至りませんでした。長田さんは温室効果ガス排出の73%が化石燃料由来だと説明し、日本に「野心的な削減目標」「化石燃料支援の終了」「再エネ支援」の必要性を指摘しました。豊吉さんは、市民社会が交渉監視や政府への働きかけを担い、先住民の参加拡大もあったと報告し、国内外で声を上げ続ける重要性を訴えました。今後は、合意された資金拡充が実行段階に移るか、化石燃料の段階的廃止に向けた具体策が各国で進むかが焦点になります。

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source: PR TIMES

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