公益社団法人ピースボート災害支援センター(PBV、東京都新宿区)は、2025年4月1日の公益社団法人認定を受けたことを踏まえ、西村あさひ法律事務所・外国法共同事業(東京都千代田区)から無償の専門的法務支援(プロボノサービス)の提供を受ける連携体制を整えました。公益法人として求められるガバナンスやコンプライアンス対応を強化し、災害支援活動の法的リスク管理を高度化する狙いです。
PBVは2011年の設立以来、国内外での被災地支援や防災・減災の啓発に取り組んできました。公益社団法人化により、資金の透明な扱いや説明責任が一段と求められる中、契約書の妥当性確認や連携協定の整理、海外支援を含む活動に伴う法的リスクの洗い出しが課題となっていました。国内有数の企業法務事務所である西村あさひが、弁護士によるリーガルチェックや助言を無償で行うことで、組織運営の適正性を法的側面から支える体制を構築します。
連携では、公益社団法人としてのガバナンス体制整備、企業・団体との契約法務、災害時の迅速な支援実施に必要なリスクマネジメント支援などを継続的に実施する計画です。これにより、PBVが掲げる「人こそが人を支援できる」という理念のもと、現場での支援活動を安定的かつ高い信頼性をもって展開しやすくなると期待されています。今後は、他の非営利組織にも同様のプロボノ連携が広がるかが、災害支援分野全体の基盤強化を占う指標となりそうです。
【団体情報】
公益社団法人ピースボート災害支援センター
所在地 東京都新宿区高田馬場1-29-20-1F
設立 2011年4月
事業内容 国内外の災害支援、防災・減災啓発 ほか
source: PR TIMES
