アフガニスタンで延べ約75万人の命を救ったとされる医師・中村哲さんの自伝『天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い』が、NHK総合「新プロジェクトX〜挑戦者たち〜」12月6日放送回の反響を受けて増刷されることになりました。発行部数は累計10万部を超えるロングセラーで、今回の増刷により在庫を厚くし、全国の書店やオンラインでの需要増に対応します。
同書は2013年10月26日に刊行され、定価1,760円(税込)、260ページ。医師としてパキスタンやアフガニスタンで活動してきた中村さんが、医療支援から灌漑用水路建設へと軸足を移した経緯や、30年以上にわたる支援の歩みを、自身の言葉で記録した唯一の自伝です。水路建設は2003〜2009年にかけ全長約25キロメートルに及び、干ばつに苦しむ地域で農地と暮らしを再生させました。
中村さんは1946年福岡県生まれ。ハンセン病患者を含む貧困層の診療に携わる一方、アフガニスタン東部に診療所や病院を整備し、2000年以降は井戸掘削や地下水路の復旧に注力しました。マグサイサイ賞「平和と国際理解部門」や福岡アジア文化賞大賞など国内外の賞を多数受け、アフガニスタン政府から名誉市民権も授与されています。
2019年12月4日にジャララバードで凶弾に倒れてから今年で6年となり、テレビ番組や書籍を通じて功績を振り返る動きが広がっています。12月12日深夜には「新プロジェクトX」の再放送も予定されており、今後も番組視聴と読書を通じて、紛争地における医療・水資源支援の意義や、中村さんの生き方を学ぼうとする人が増えるとみられます。
【書籍情報】
天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い
著者:中村哲
発売日:2013年10月26日
定価:1,760円(税込)
ページ数:260ページ
ISBN:978-4-14-081615-8
公式サイト:https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000816152013.html
source: PR TIMES
