福島県会津若松市のフリースクール「寺子屋方丈舎」の生徒が探究活動で制作した教材が、カンボジアで避難生活を送る人々の支援現場で実際に使われました。支援を担ったNPO法人なかよし学園プロジェクトは、2025年12月27日〜2026年1月4日にシェムリアップ州Chi Kraeng(チークレン)の避難民収容寺院などで、子ども向けの学習・アクティビティと炊き出しを実施し、教材を授業として提供したとしています。
現地で活用されたのは、折り紙で作ったカエルを指ではじいて飛距離を競う「折り紙カエルジャンプ」と、会津若松産の柿を使った「干し柿ドライフルーツ」です。前者は玩具や娯楽が不足しがちな避難環境で、子どもだけでなく大人も参加できる遊びとして実施され、安心できる時間づくり(メンタルケアの要素)に用いられたといいます。教材には英語の取扱説明書も準備し、現地での運用を想定した形に整えたとしています。
後者の干し柿ドライフルーツは、地域資源を生かしたアントレプレナー教育(起業家教育)の一環として、生徒が商品化水準を目指しパッケージングまで学んだ成果物です。支援の場で届けることで、「学びで生まれたものを必要な場所へ届け、支える」体験につながったと説明しています。食料支援では、全国の学校などから集まった米を活用し、おにぎりの提供を含む炊き出しも行いました。
同団体は、探究授業で生まれた教材を海外の支援現場で「授業」として実装するモデルを全国50の学校・フリースクールで展開しているとし、今後も多様な学びの場から国際支援へ接続する取り組みを広げる考えです。
【関連情報】
会津若松・寺子屋方丈舎で「世界とつながる学び」講演
「緊急支援」カンボジア・シェムリアップ州Chi Kraengの避難民収容寺院で教育・食料支援を実施
