大分県別府市の老舗温泉施設「ひょうたん温泉」に、源泉100%の蒸気だけを使う「源泉十割蒸気サウナ」が新設されました。約100℃の源泉から立ち上る地熱由来の蒸気をそのまま利用し、ナトリウムや炭酸水素塩などの温泉成分を含んだ蒸気浴が特徴です。
年間約900万人が訪れる温泉都市・別府では、多くの温浴施設が電気ヒーターやボイラーでサウナ室を加熱しますが、今回は地下から自然に湧き出る熱エネルギーのみを使用。湯を薄める加水や温度調整の循環設備を使わないことで、源泉そのままの熱と成分を体感できるとしています。サウナ室内では、肌からだけでなく呼吸を通じて温泉成分を取り込む「吸う温泉」の発想を打ち出し、従来のドライサウナやスチームサウナとの差別化を図ります。
ひょうたん温泉は大正期創業で、源泉かけ流しの「源泉十割」を掲げる老舗です。観光ガイド「ミシュラン・グリーンガイド」で温泉施設として14年連続・計7回の三つ星評価を得た実績もあり(同社調べ)、新サウナ導入で国内外のサウナ愛好家やインバウンド需要の取り込みを狙います。地熱100%利用による省エネ性から、環境配慮型の「サステナブルサウナ」としての訴求も見込まれます。今後は利用者の反応や滞在時間の変化などを検証しつつ、追加設備や企画イベントへの展開が進む可能性があります。
【施設情報】
ひょうたん温泉
大分県別府市鉄輪159-2
営業時間 9:00〜25:00(最終受付22:00)
source: PR TIMES
